温井ダム
温井ダム(ぬくいダム)は広島県山県郡安芸太田町大字加計(旧加計町)地先、一級河川・太田川水系滝山川に建設されたダムである。
国土交通省中国地方整備局が管理する国土交通省直轄ダムである。堤高156.0mのアーチ式コンクリートダムであり、ダムの高さとしては西日本随一で国土交通省直轄ダムの中でも最も高い。
またアーチダムとしても黒部ダム(黒部川)に次いで高い、全国屈指の規模を誇るダムでもある。太田川の治水と広島県中央部への利水を目的とした特定多目的ダムで、広島市の水がめの一つである。ダムによって形成された人造湖は龍姫湖(りゅうきこ)と命名され、当時の加計町の推薦によって財団法人ダム水源地環境整備センターが選定する「ダム湖百選」に選ばれている。
広島県内における主要な観光地の一つでもある。
当初は高さ155.0mの重力式コンクリートダムとして計画されていたが、地形両岸部の岩盤が堅固であった事から経済性を鑑みアーチ式コンクリートダムとして施工されることになった。
また、洪水調節の指標・計画高水流量の関係から高さも156.0mに変更した。堤高では西日本の全ダムの中で最も高く、アーチ式ダムとしても黒部ダム(黒部川本川・関西電力株式会社)についで全国第2位の規模となった。太田川水系では初めての多目的ダムであり、洪水調節・不特定利水の他広島市・呉市・竹原市といった人口密集地域及び江田島市等瀬戸内海島嶼部への上水道供給、余剰水を利用した発電を目的としている。
年間30~40万人がダムを訪れており、ダム完成前の旧加計町訪問観光客に比べると約2.4倍増と成っている。