田子倉ダム
福島県南会津郡只見町大字田子倉、一級河川・阿賀野川水系只見川に建設されたダムである。
電源開発株式会社が管理する発電用ダムで、高さ145.0mの重力式コンクリートダム。上流にある奥只見ダムと共に日本有数の規模を誇るダムとして知られている。また、ダムに付設されている田子倉発電所は、認可出力385,000kWを有し一般水力発電所としても奥只見発電所に次ぐ日本第二位の出力を誇る水力発電所である。ダムによって形成された人造湖は田子倉湖(たごくらこ)と名付けられ、財団法人ダム水源地環境整備センターによる「ダム湖百選」に2005年(平成17年)只見町の推薦により選定された。越後三山只見国定公園に指定されている。
1959年(昭和34年)3月にはダム本体が完成し湛水も開始され、翌1960年(昭和35年)10月、全てのダム・発電所建設事業が完成した。総工費は約348億円、建設に携わった人員は延べ約300万人であり、日本のダムの歴史に特筆される事業の一つであった。だが、困難な建設事業の中でに43名の殉職者を出す結果となり、毎年8月のお盆時に慰霊祭が執り行われている。
田子倉ダムは規模としては奥只見ダムと並んで全国屈指の規模を持つ。重力式コンクリートダムとしては堤高が全国第六位、堤体積は宮ヶ瀬ダム(中津川)に次いで全国第二位である。因みにダム建設に使用されたセメントの量は、セメント袋に換算して積み重ねた場合富士山の約311倍の高さとなる膨大な量である。こうしたことからダムは奥只見ダム、御母衣ダム(庄川)と並ぶ電源開発の三大ダムとして、『OTM三大ダム』と呼称される。「O」は奥只見、「T」は田子倉、「M」は御母衣の頭文字である。