地中海世界の成りたち
地中海は中央部で大きなクビレを見せています。
長靴形のイタリア半島が南に向かって延び、それと呼応するかのようにチュニジアの海岸が北につきだしています。
その間をシチリア島が占めて飛石の役目を果たすのです。
地中海を東西に分けるさいには、このクビレが目安となります。
そして地中海世界を育む力は、まず東地中海から起こりました。
エジプトの記録によれば、早くもBC2600年頃に第4王朝のファラオ、スネフルウがシリア沿岸のフェニキア都市ビブロスを通じて、造船のための木材を輸入したといいます。
これは地中海世界の開幕を明示する事実と認めていいでしょう。
エジプトとフェニキアとの交易は以後ますます盛んになっていきます。