地中海世界の成りたち 7
アーリア人の1分枝としてギリシア人がバルカン半島を南下しはじめたのはBC2000年頃のことでした。
彼らの最初の波はBC1400年頃にクレタ島に達しました。
彼らはクレタ海上帝国を滅ぼすとともに、その文化遺産を呑みこんで、ギリシア本土のミケーネ、ティリンスなどを中心にミケーネ文化を築きます。
名高いホメロスの叙事詩の背景はこの時期に属します。
ついでBC1200年頃、第2波の侵入によってエーゲ海一帯は再び混乱におちいります。
この混乱が収まったとき、ギリシア本土、エーゲ海の島々、小アジアの沿岸などに点々とポリス(ギリシァ人の都市国家)が輝きだすのです。
ポリスは航路、つまり「線」で結ばれた「点」にほかなりません。
こうして、地中海世界には新しい時代の到来を告げるきざしが現れたのです。