対外債務の改善 3
開発途上国の需要は不振を極め、その対外支払い困難から、相互貿易における均衡の達成が要求されたため、東欧諸国にとって、先進市場経済国に対する債務を返済するために開発途上国との貿易黒字をこれ以上増大させることは困難となりました。
1983年における輸出数量増加の大部分は、戦後において最も長期化した景気停滞を徐hに脱出しつつある先進市場経済国との貿易によるものです。
東欧諸国の調整努力にみられるもう一つの重要な側面は貿易の商品構成の変化です。
域内貿易においては、輸出の商品構成は相対的に安定しており、最も伸びたのは資本財および半製品です。
これとは対照的に、域外貿易相手国に対する輸出で最も力強い伸びを示したのは、逆説的に、エネルギー製品、原材料および消費財です。
消費者需要を弱め、厳しいエネルギーおよび原材料の節約、また、特に食料の国内市場における不均衡の出現を容認することを通じて輸出ドライブがかけられました。
このような政策は長期にわたり維持することは困難であるので、今後は、輸出増大は鎮静化するものとみられます。